妊娠10Wを迎える頃、出生前診断
NIPT
を受けてきました。
こんにちは!アヤセです。
NIPTは赤ちゃんの染色体を確認するもので、ダウン症などの可能性が判明する検査になります。
その結果次第で様々な選択を迫られるため賛否両論ありますが、アヤセ夫婦はお互い話し合った上でこれを受けることにしました。
今回はその経緯や実際の検査、費用、結果等、個人の体験をご案内致します。
これから受ける誰かの役に立てば幸いですが、検査自体に懸念を感じられる方はこのまま戻るボタンを押して、記事を見ない選択肢もございますのでそのようにお願いいたします。
NIPTとは
NIPTは出産時の年齢が35歳以上で、妊娠10W~15Wの妊婦が受ける染色体検査です。
検査の説明はこの記事を読まれる方は既にお調べ済と思うので、軽い説明のみと致しますがざっくり以下の通り。
NIPTでわかる事
NIPTは赤ちゃんがダウン症候群(21トリソミー)・18トリソミー・13トリソミーである可能性の有無を調べる検査です。
違う表現で言うと、赤ちゃんの染色体に異常なが無いかを確認する検査になります。
染色体数的変化と流産について
女性が妊娠した場合残念ながら約15%は流産すると言われています。
流産の原因の多くは胎児側にあると言われ、胎児の流産原因として最も多いのが染色体の過不足による事がわかっています。
染色体が1本少なくなる常染色体モノソミーは全て流産。染色体が1本多くなる常染色体トリソミーでも殆ど流産しますが、遺伝子情報が少ない21番、18番、13番染色体に限って生存する可能性があります。
今回のNIPTで検査するのはこの、生存する可能性のある3つのトリソミーになります。
検査方法
検査方法は採血で行います。
妊娠時10W以降の妊婦の血液の血漿成分には胎盤に含まれる赤ちゃんの遺伝子情報も入っているらしいですね、その仕組みを利用して母体の血液を抜いて染色体を確認します。
基本的に血液検査になりますが、検査結果で陽性が出た場合は確定検査にあたる羊水採取の検査に進むことになります。
検査は一般的に結果確定まで2週間ほどかかり、10W~15Wまでに受けるよう推奨されています。羊水検査に進む場合は16Wからとなっています。
⚠それ以上週数が進んだ場合は各医療機関へご相談を。
検査の精度について
NIPTの精度は偽陰性・擬陽性が存在する非確定検査となり、確定検査ではありません。
但し、陽性的中率と陰性的中率については以下になります。
※愛育クリニック資料「NIPTについての説明書」より抜粋
非確定検査と言えど、陰性の的中率はどの年齢でも99.9%です。
陰性と出る限りにおいては、これ以上の検査をする必要は無いとされています。
陽性が出たら羊水検査も
陽性と出た場合は的中率が陰性程ではなく、擬陽性も疑われますので確定検査である羊水検査を行うという流れが一般的です(任意)
羊水検査はおなかに長い針を刺して羊水を直接採取し検査に出すもので、確実な検査とされています。
陰性と出た場合でも信じられず羊水検査に進みたい!という方もおられるようですが💦
羊水検査は300回に一回程度流産の危険性が示唆されています。陰性の的中率(信頼)の方が高いので💦万が一のことあっては本末転倒。個人的にはオススメしません。
加齢による影響について
遺伝子の問題は精子でも卵子でもどちらの影響も可能性としてありますが、卵子側により起こりやすいと言われています。
卵子の減数分裂は母体が胎児の頃から始まるため、加齢に伴い様々な外界からの影響を受けて、染色体不分離が起こりやすくなるとされています。
このように加齢による可能性が認められているため、一般的に出産時の年齢で35歳以上になる妊婦さんが検査できる※ようになっています。
※2020年10月現在
※後で説明しますが認可外はその限りではありません
検査対象となる妊婦さん
INPTは全員行う必要があるような検査ではありません。
一般的には以下の項目に該当する場合に受けるものとされています。
- 過去に染色体の数の変化にある児を妊娠・出産した場合
- NIPT以外の比確定検査で染色体疾患の可能性が示唆された場合
- 超音波検査で染色体疾患を疑う初見が見られた場合
- 高齢の場合
- 染色体疾患について特に不安が強い場合
何があっても絶対に出産する以外の選択肢が無い、と言う人は受ける必要は無いでしょう。
詳しくはコチラ
今回アヤセは麻布の愛育クリニックで検査しました。
愛育クリニックはNIPTの認可施設で、遺伝カウンセリング、検査、その後の案内まで手厚い対応をしています。
受けるか受けないか、カウンセリングをしてから決めることもできるので、予約する方も待っている方も一度チェックしてみるのがオススメです。
事前にどんなことをやるかチェックしたい方はコチラ
事前学習動画で詳しく説明を見る事が出来ます
NIPT認定施設について
愛育クリニックは日本医学会が認める認定施設です、倫理問題もありますので特に初めての人は認定施設でのチェックがオススメです
NIPTにかかる費用
INPTにかかる費用、実は定額ではありませんが、認可院で行う場合は20万前後と言われています。
※病院によってカウンセリング費用等設定が違うので前後します。
アヤセが受けた愛育クリニックでは2020年8月から、カウンセリング込みで17万円で受けられるようになりました(羊水検査込み)
余談ですが費用は認可院は高額、非認可院は比較的費用を抑えて受けられるという傾向があります。
認可院の説明をよく確認したうえで、都合に合わせて選ぶと良いでしょう。
個人的には、初めての診断であれば認可院でカウンセリングの上受けるという流れがオススメです。
認可非認可??
上の案内でちょこちょこ『認可』『非認可』と言う表現が出てきます。
NIPTを受けるにあたり、実施医療機関は大きく2つ『認可』『非認可』と分けられます。
大きな違いとしては、日本医学会が認める認定施設であるか、ないかです。
既にお調べされてる方も多いと思いますが、どちらにしても血液採取による遺伝検査であり、結果に関する精度もあまり変わらないと言われています。
認可はココが違う
NIPTがもたらす結果に関し、大変デリケートな内容であるため日本医学会では検査及び結果開示と併せてカウンセリングを重視しています。
大切な選択に関し、大変エネルギーを要するために事前のカウンセリングや結果を伝えた後の説明は大変手厚いものです。
非認可院の場合はこのカウンセリングが十分でない場合もあるので、注意が必要です。
NIPT認定施設について
愛育クリニックは日本医学会が認める認定施設です、倫理問題もありますので特に初めての人は認定施設でのチェックがオススメです
アヤセは愛育クリニックで検査をしました
アヤセは都内在住って都合と提携院に通っている都合から愛育クリニックで検査をしました。(レポートは後半で)
愛育クリニックは愛育病院と同じ系列の院で、都内屈指の設備を誇ります。
行きつけと提携してるからって理由と、NIPTの認定院でもあるので、今回はコチラで受けることにしました。
因みにアヤセがここまで行った説明も愛育クリニックで受けた説明を元にご案内しております。
非認可院のメリット
認可院のとの違いやメリットをご案内しましたが、非認可院でもメリットはあります。
- 年齢制限がない
- 比較的安価に受けられる
- 35歳以下でも検査可能
- 性別の診断も可能
- 全染色体検査も可能
- 結果提示がやや早い
NIPTを受ける際に案外引っかかるのが年齢制限。
非認可院では35歳未満でも検査の受付が可能です。
また、認可院でネックなのが費用。20万円近くの費用を賄うのは大変!と言う方も認可院に比べて比較的安価な非認可院を選ぶ場合があります。
また、認可では基本的に検査から2週間後の結果提示となりますが非認可では約1週間程度で結果がわかるので、すぐに結果が見たい!と言う方は非認可の検討も良いかもしれません。
検査制度にあまり差がないなら・・・そうですよね(^^;)
個人的には第2子目の検査をするなら非認可でも良いかな~とか思ってます。
愛育クリニックNIPT受診レポート
さて、前置きが長くなりましたが今回アヤセは麻布にある愛育クリニックへNIPTを受けに行きました。
選んだ理由は大したことはなく、妊婦検診で通っているクリニックが愛育病院(三田)のセミオープンシステムを採用しているから。
受けた後の感触ですが、結局NIPTを理解して答えが決まっているならどこの院で受けても同じだったかなと思います。
つまり・・・非認可でも良かった気がします。
とはいえ、
愛育クリニックが悪かったとか決してありません。
都内屈指の設備と人材を誇る愛育でメチャクチャ手厚く受けてきましたとも!
※愛育病院(三田)と愛育クリニック(麻布)は場所が違います。NIPTが受けられるのは麻布の方になりますのでご注意ください。
愛育クリニックNIPT予約方法
愛育クリニックのNIPTはWEBで予約を受け付けています。
愛育病院の登録が無くても受けられますが、認可院のため年齢制限等はありますので詳しくはお問い合わせしてみてください。
また、予約時には事前に専用の動画閲覧のお願いと、アンケートやNIPTクイズの様なものにこたえる必要があります。写真はアヤセが自宅で出力した諸々の書類。
ちょっと面倒くさいですが、全て書き込んで必要書類として当日持って行く感じです。
因みにNIPTより精度は劣りますが少しお安くオスカー検査等も外来でできますので、詳しくは愛育のサイトをチェックしてみてください。
クリニックの様子
麻布の愛育クリニックは日比谷線広尾駅より徒歩5~7分ほどの所にあります。
有栖川公園の横と言えばわかる方もおられるでしょうか。
見た目は古いですが皇族のかたや芸能人も多く通う都内屈指の設備を誇る病院で、2020年夏時点での様々な設備は愛育病院より愛育クリニックの方が新しいものが揃っている状態になったそうです。
外観は年季が入っていますが中は全く綺麗な状態かなりお金をかけて修繕をしたのだなと言うのがわかる感じになっていました。
おトイレも古い様子はなく丸々綺麗になっていたので、多分設備丸ごと再診に入れ替えたものと思います。本当に綺麗でした。
撮影したのは入り口までなので中の写真はご容赦ください。
当日の流れ
※イメージ
アヤセのNIPT受付当日は、セミオープンシステムの登録直後だったので総合受付に行って診察券を貰う所から始めました。
セミオープンシステムは登録料が別途かかっているので、NIPTの申し込み費用が千円相殺してOFFになる旨のお話を聞いているので、後からご案内する会計にはそれが反映されています。
診察券を貰ったら、2FのNIPTカウンセリングの会場へ。
2Fに上がれば「NIPTのカウンセリングはコチラ」と札が立ってるのでわかりやすかったです。病院の造りもシンプルなので、迷う事もありませんでした。
丁寧なカウンセリング
愛育クリニックは認可院なので、NIPTを受けるために先ずはカウンセリングから始まります。
その場で持ってきたアンケートやクイズの解答用紙を提出し、詳しい説明を聞き、結果を聞いた後の行動は夫婦で話し合いはされていますでしょうか?等の質問などされた後、検査へ進む運びです。
事前のカウンセリングはとても丁寧で、資料や動画も改めてご案内いただいたので納得の行く検査が出来たと思います。
検査自体は妊婦さんのみで行いますが、可能であればパートナーの方と一緒にお受け苦笹井との事だったので、今回は夫と一緒に受けてきました。
やっぱりやめますもできる
因みにカウンセリングを受けて「やっぱりやめます」と言う事になれば、カウンセリング料¥5,000の支払いのみ。
検査を受けますと言う事であればカウンセリング料込で¥17,0000の支払いを1Fの会計で先に払って検査に臨みます。
そして検査
NIPTの検査方法は先にご案内した通り、血液検査なので2~3本位血液を抜いたら終了です。
母子への影響はほぼなく、安全に終わります。
また、糖質検査とは関係ないのでご飯を食べてから向かっても大丈夫です👍
あと、実はNIPT受ける前にクリニックで検査が必要(事前に生きてるか確認)だったのですが、愛育さんの都合で日付が変更になってしまいベビーのチェックが出来なかったので(^^;)
愛育に掛け合って血液検査の前にエコーチェックしてもらいました!
エコ―は通常の白黒と4Dまで見せてもらいました♪さすがの設備です。
写真は4Dで見せて貰ったもの。出力は白黒になりますが画面ではカラーで表現されていてより「人間だな、いきてるんだな」と実感できた気がします。
と言う事で生きてるのを確認できたので、血液検査です。
先に会計は済ませてあるので、血液を抜いたらそのまま病院を出て終了になりました。
よくよく話し合うこと
採血が終わったら約1週間ほどで結果は出るはずですが、2週間あけてから来てくださいと言われていたので、暫し待ちの時間になりました。
万が一陽性が出ても羊水検査は16Wからしか受けられないのでまぁ2週間くらいは良いかなと。
その間にクリニックから「もう一度勉強しておくと良いですよ」とNIPTについての説明書が渡され、帰ってから更に勉強することに。
アヤセ夫婦が検査に臨んだ理由
今回私たち夫婦がNIPTに臨んだのは、実は結婚当初から決めていたことです。
お互いいずれフリーランスで生きて行くために、お互い同じ方向を歩みながらも別々の目標に向かって自分を磨いて行く生き方をして行こうと決めていました。
生まれてくる子供には申し訳ないのだけど、万が一ダウン症や先天的異常がある場合には他の子に比べて多くの労力を割く事は間違いありません。しかし我儘に生きて行く事を決めた私たちにはその子に割く気持ちを持ち合わせてはいないのです。
また、アヤセには先天的異常のあるまま育った友人がいます。
彼は親御さんの意向で普通学級に入ったのですが、みんなと歩調を合わせて生きて行く事がなかなか難しく「●●君係」なんていうのまで出来ました。親御さんも大変だったと思いますが同級生として「大変だった」という気持ちが強く残りました。
彼が悪くても、彼は大人から「かわいそう」と言う理由で断罪されることもなく「あんたが我慢しなさい」みたいに扱われることもありました。※これは大人が悪い。
彼と同じクラスは本当に嫌でした。
大人になった今、もし私が生み出した場合皆にやさしくしてもらうのは難しい事だなと痛感しています。
私はそんな子を生み出す事はしたくない。
倫理的にどうか、と言う点も勿論あるけれど選べるなら選びたくない。選ぶわけにはいかない。そんな選択をさせてもらいたいなと素直に思いました。
そしてそれは夫も同感してくれています。
生まれる子供に罪はありません。
しかし私たち夫婦は、「どんな子供でも愛する」なんてことは難しいのです。
NIPTでわかる先天性疾患は全体の25%位なので、もしかしたら検査結果がが陰性でも他の疾患にかかっている可能性だってあります。
しかし、そんな小さな可能性だったとしても選べるなら選びたいのです。
気を悪くされたかた、いらしたら申し訳ないです。
どんな子でも愛するという心はとっても尊いものだと思います。私たちを嫌悪されても構いません。ただ、現状選べる制度になっているのでそれは使わせていただきたいのです。
NIPTにかかった費用
今回NIPTにかかった費用を公開です。
¥192,000
でした。
内訳ですが、
- NIPT費用 ¥184,000(登録料千円引き)
- カウンセリング費用 ¥5,000
- 生存確認のエコ―費用 ¥3,000
以上になります。
愛育のNIPT価格が改定されました
実は2020年10月現在の価格はカウンセリング込みで
¥170,000です
8月から値下げをして、この価格になったそうです。
アヤセ夫婦は値下げ前の7月に受けたので、かかった費用は昔の費用。
あと2週間だったのに勿体ないことをしました、クリニックも教えてくれれば良かったのに(笑)12Wで受けても何にも問題なかったのですが残念。
個人的な見解ですが、そもそも20万近くかかるのが『非認可』の利用が広まる原因の1つかと思います。非認可と言えど禁止されることは無い正当な検査です、ならば安い方を選ぶのはアリでしょう。アヤセだって次回はお安く非認可にしたいし。
愛育クリニックでも認可院で受けるようにとご案内はしていますが、そうそう出せる金額ではないなと言うのが正直なところ。
ならば、出来るところまで値下げを行うのは妥当な判断なんじゃないかなと思いました。(値下げの本当の理由は知りませんよw)
結果発表
と言う事で、アヤセ夫婦ベビーのNIPT診断結果が出たので報告です。
やっと授かった第1子と言う事もあり、ドキドキ。
検査結果は陰性でした!いや~良かった良かった♪
陰性の検査結果は99.9%の確率の精度なので、勿論羊水確認はせずここまでとします。
お金はかかりましたが、少しばかりの安心を得る事が出来ました。
後は、本当無事に生まれて来てくれる事を祈るばかりです。
実はその後にも、中期・後期胎児ドッグ(エコー精密検査)が待っていて手足や内臓の成長に問題が無いか調べることになっています。
それについてはまた今度レポート致しますので良かったら。
まとめ
と言う事で今回はNIPTを受けてきたレポートをご案内しました。
受けた内容や、受けるにあたっての個人的な経緯について、今後受けられる誰かの参考になれば幸いです。
検査についての詳しい内容はこの記事では掲載していません。専門的な事については医療機関が掲載してくれているので良かったらそちらをご覧くださいませ。
個人的には愛育クリニックが営業関係なく、かつ分かりやすく説明されていたと思うので掲載しておきますね。
事前にどんなことをやるかチェックしたい方はコチラ
事前学習動画で詳しく説明を見る事が出来ます
NIPT認定施設について
愛育クリニックは日本医学会が認める認定施設です、倫理問題もありますので特に初めての人は認定施設でのチェックがオススメです